民話を語る子どもたち
毎週土曜日に開放しているこども図書室では、平成25年10月から月に1度、民話話すっこの会の皆さんをお招きし、こどもたちが定期的に民話に触れられる機会をつくっています。
「おばちゃんたちがこどもの頃は、民話は子守唄みたいなもんだったんだよ。
だから、リラックスして聞いてね。」と、民話話すっこの会の佐藤さんが言うと、こどもたちはまるで自分の家にいるようにリラックスして、民話の世界に引き込まれていきます。
今年に入ってからは、ただ民話を聞くだけではなく、こどもたちも民話を語る練習をしています。
物語を耳で聞いて、自分の口で語る。もちろん、メモなんてありません。でも、物語を聞いたときに、その情景を想像したり登場人物の気持ちになることで、物語はすーっと自分の中に入り込んでいきます。一語一句間違えちゃいけないわけでもない、セリフが多少変わったっていい。
1つの物語も、語る人によっていろんな表情を見せてくれます。
昔から代々語り継がれてきた民話というものは、語り継ぐ人がいなくなるとなくなってしまいます。
まだラジオもテレビもなかった時代。
民話は、時には娯楽として、時には子守唄の代わりとして、家族の絆を深めるコミュニケーション手段の一つだったそうです。
今は、テレビやスマホ、ゲーム機などたくさんの娯楽がありますが、民話を話してもらったり、絵本を読み聞かせてもらったりというコミュニケーションにはあったかいものがあるなあと思います。
こどもたちが大人になった時、彼らのこどもたちにも民話を語り継いでもらえたら嬉しいですね!